花の景　梅若桜雪の名舞台へ　写真でいざなう能案内

出版社からのコメント

人間国宝梅若桜雪師の舞台を継続して撮影している写真家・生原良幸氏の貴重な作品を集成。写真を中心に置いて能の舞台の臨場感を切り取り、ドラマを象徴する箇所の短い詞章（能で謡われることば）とともに、短い説明を付す。５２の演目を選び、ドラマが動くところに思い切ってクローズアップする構成。解説にはすべて英訳付き。パンフレットなどで「あらすじ」を読んでも、それと今の目の前の舞台が結びつかない……能を見始めた多くの人が体験するところである。能のドラマに接近するために、舞台上に現れる、出会いと変容−登場人物は「どういった状況で何に遭遇しているのか」「その出会いでどのように変わっていくのか」−に写真でクローズアップした、これまでにないお能の水先案内の書。目次　・はじめに・翁・男・女・力・新作能・梅若家の能面・梅若桜雪師インタビュー・掲載写真の上演記録・能をもっと知りたい方へ